■GOOD AQUA■

Echinodorus schlueteri Leopard

エキノドルス スクルエテリ “レパード”

 

<特徴>

 エキノドルスの中では、比較的背が高くならず、中型の水槽でも維持できる種類です。
 「shlueteri」は発見者への献名ですが、「植物の学名はラテン語」という世界共通のルールがあるので、素直にラテン語読みすると、「スクルエテリ」となります。一方、「Leopard」はあとからその改良種につけられた英語の流通名で、学名ではないので、素直に読めば「レパード」となります。ただ、このルールを知らないために、学名をゲルマン語系の読み方で発音したり、流通名をラテン語読みしたりする方がいるために、現状、色々な名前で流通してしまっています。
 ちなみに「Leopard」は、このように、英語読みすれば「レパード」ですし、ラテン語読みすれば「レオパルド」、フランス語読みだと「レオパール」、ドイツ語読みしても「レオパルト」となります。よくアクアの世界で見かける「レオパード」というのは一体何語なのか・・。

 スクルエテリの幼葉は、斑の入るいわゆる“豹柄”なのですが、生長するにしたがってその斑は消失してしまいます。そこで、生長してもこの斑が残るように品種改良されたのが“レパード=豹“と呼ばれるタイプです。
 といっても、実際に育ててみると水質や光などの育成条件に左右されるところも大きく、上の画像のように、生長した葉にあまり斑が残らないこともあります。これからの更なる改良が楽しみです。

 大きさは、60センチ水槽の半分ぐらいの面積を覆うぐらいになります。ただ、上方へ伸び上がるタイプのエキノではなく、柔らかなウェーブをもつ美しい葉を、バラの花びらのように広げるタイプです。

 スクルエテリは、繁殖力が旺盛なエキノです。ランナーや株分かれではなく、専らシューターを出します。状態が良い時は、元株が次々に新葉を展開しながらも、1週間に1本ぐらいのペースで次々とシューターを繰り出してきます。

 

<用途>

 たいへん存在感のある美しい水草なので、レイアウトの「主役」としてセンターに据えると見映えがします。 90〜120センチ水槽のレイアウトで、中景に用いる草に悩んだら、この草をお勧めします! 必ずアイキャッチになってくれます。

 

<育成>

 エキノドルスの一般的な育て方で大丈夫です。すなわち、中性付近の水質で、底床中に十分な肥料を与えます。
 中性から弱アルカリの水で育てる場合は、少しCO2を加えた方が柔らかな感じの葉になります。弱酸性で育てた場合は、ウェーブがきつくなることが多いようです。
 光量は適当でOKです。

 シューターが1本でると、その中間や先にすぐに子株が育ちます。それを葉が2〜4枚になったところで切り取って底床に植えれば、どんどん株数を殖やすことができます。1週間に1株ぐらいは収穫できるでしょう。
 殖やしたくないときは、シューターが生えてきたら、少し可哀想ですが、すぐにシューターを株元からちぎるようにします。

01.07.12
※ 画像の草はnobuhiroさんからの頂きものです。



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