ツリガネムシ

 

ツリガネムシの仲間です。その姿かたちが釣鐘に似ていることからこやつらには「ツリガネムシ」の名がつけられています。

大きいものでも0.1ミリほどしかないので、肉眼で確認することは難しいですが、水槽の中に普通にいるグループです。

今回の画像にあるツリガネムシたちは、ソイルの表面に沈殿したモワモワしたもの(浮泥)をスポイトで吸い取り、それを顕微鏡でのぞいて観察したものです。

水槽をながめていると、餌をやった覚えがないのに魚が底床の表面をついばんでいる光景を目にすることがあります。あれはこういった微生物を食べている場面であることが多いようです。

 

ツリガネムシの「つり鐘つき夫」。

この大きさの画像だと、フチに繊毛があるのがわかると思います。ツリガネムシは、この鞭毛を動かして水流を起こし、周りの微生物をポット(細胞)の中に引き込んで栄養を得ます。

 

 

 

 
右に見えているのは植物の遺体で、そこに柄で身体を固定しています。
この画像では分かりにくいですが、柄は螺旋のバネのような形状になっています。それを素早く縮めては次にゆっくりと伸びる、という動作を断続的に行っています。
この個体は釣り鐘のフチがありません。どうも他の画像のものとは違う種類のようです。
こちらは、はっきりとフチが見えるタイプです。 フチがちょっとめくれ上がっています。
浮泥の奥にも綺麗なツリガネムシを発見。
ツリガネムシは、柄で身体を固定せず、浮遊していることもあります。

 

 


 

 

ツリガネムシのおやじ、“つり鐘つき夫”が営む八百屋「つり鐘屋」は、安い仕入れと品揃えの良さで有名。

 しかし、その八百屋で買い物をした人たちの間では、じつはあまり評判が良くない。

 

客: 「おい、おやじ! 85円の大根に、千円札出したのに、なんで釣りくれへんねん!?」

おやじ: 釣りが、ね〜〜っ!んじゃ。

 

 

 

 

本日の教訓。

「ツリガネムシは商売に向いていない」

 

 


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