ミズムシ 1

 

通称「ゲジ」。

残念なことに、というか、幸いなことにというか、うちの水槽にはどの水槽にもゲジがいません。たま〜に買ってきた水草についているのを見つけることがありますが、植える前のチェックでやっつけてしまうので(「ミズムシ2」=やっつけられたミズムシ)、これまで私はゲジが水槽の中で生活している姿を見たことがありませんでした。

しかし、ついに我が家にも“ミズムシワールド”が!
なんと、niobuさんがわざわざ川からゲジを採取して来てくれたのです。

もちろん私は新たにセットしてしまいました。
その名も「ゲジ専用プラケ〜〜〜ス」!

 

これが「ゲジ専用プラケース」です。略して「ゲジプラ」。

ウィローモスの大きな塊を浮かべてあります。下の方に溜まっているのはウィローモスの枯れた部分が分解されてできている浮泥です。

しかし汚いところを好むゲジを飼うには、これだけじゃ足りません。しょっちゅう餌を投入して腐敗途中のものを作っておかないとだんだん個体数が減ってきてしまうんです。
飼育するのはは、けっこうめんどう臭いかも。

ちなみに、ゲジ飼育を志す方にアドバイスを一つ。
「ゲジに使った水草は、他の水槽に流用してはイカ〜ン!」
もちろん、家の水槽をすべて“ゲジ水槽”にしたいなら別ですが。

 

おとなのミズムシ(ゲジ)。

 

頭部を拡大。いかつい顎と、つぶらな瞳のミスマッチがチャームポイント。
お尻のアップ。

どう見てもTバックは履けそうにない。

ゲジの腹側。
ガラスに載せて、裏から撮影した労作。
ダーッと走ってガラスから顔の上に落ちて来られると、けっこう恐怖感を味わえます。お試しあれ。

 


 

ところで、この撮影をしているときに驚くべきことが発生しました。
一匹の大きな個体にカメラの焦点を合わせていると、なんと、その個体のお腹の下から別の小さな個体が這い出て来たのです!!

ゲジの上方から拡大鏡とカメラで観察していたのですが、小さな個体の存在にはまったく気付きませんでした。大きな個体の腹の下に完全・完璧に収納されていて、どう見ても“1匹”だったので、別のやつが這い出てきたときには、本当に驚きました。

小さい方は、どうも撮影用の照明の熱が嫌で大きい方の下から出たがっているようでした。しかし、大きい方はしきりに小さい方を自分のお腹の下に戻そうとしていました。

さてこの2匹、はたして「親と子」なのか、それとも「オスとメス」なのか。もしオスとメスなら、どちらがオスなのか・・・。どなたかご存知の方、いらっしゃいましたら、ぜひ教えて下さい。

※03.02.06
 そーるわんさんから情報をいただきました!小さい方がメスだそうです。
(原文)「お腹に抱えていたのはメスです。すでにご存知でしたらすいません。横になって泳ぐのは幼生です。成虫になるときはダンゴムシのように体の半分ずつを脱皮するので、ときどき色が体の真ん中から違いますよね。」(03.01.31)

 

腹の下から突然出てきたチビゲジ。

 

しかし、この後、実に可哀想なことになってしまいました。

撮影のためにあてていたライトの熱に、身体の小さいゲジは耐え切れなかったようなのです・・・。
プラケースに戻した時、小さいゲジは、すっかり元気を無くしてしまっていて、よたよた歩くことしかできなくなっていたのです。
私は、実にひどいことをしてしまいました・・・

 

弱ったチビを、何とか自分のお腹の下に戻そうと、懸命に頑張るデカゲジ。
弱ってよろめくチビをデカゲジが両方の脚で支え、立たせようと頑張っています。
すっかり生気が無くなってしまったチビを、デカゲジは、何度も何度も自分の下に戻そうとします。そしてその行為は数時間に及びました・・。

 

 

ごめんな。
チビゲジ、デカゲジ・・。

 

 

 

 

どうでしょうみなさん、こんなゲジですが、少しは親近感をもっていただけたでしょうか・・・

 

 

 

え、私?

 

 

私は、そら、もう、ぜ〜んぜん!! ヾ( ̄^ ̄;)

だってこいつら、どう見ても気色悪いって。 

 

 


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