■GOOD AQUA■

プラケースをもっと知る
  


01.06.26 02.07.15(情報追加)

 
1.プラケースの用途

 アクアリストの多くの方がもっていて、手軽な容器として活用されているのが「プラケース」、通称「プラケ」だと思います。
 この「プラケ」を検索エンジンにかけてみると、CDのプラスチックケースや、瓶ビールのケースなどもひっかっかってきます。これらも「プラケ」と呼ばれているんですね・・。
 アクアの世界でプラケと言えば、もちろん透明なプラスチックでできた容器のことで、「飼育ケース」といった商品名で売られていることもあります。

 この「プラケ」には、様々な長所があります。
 (1) 入手が容易、 (2) 安価、 (3) 割れ難い、 (4) サイズが色々ある、 (5) 観察し易い などなど。

 一方、もちろん短所もあります。
 (1) 傷がつき易い、 (2) 太陽光線で劣化し易い、 (3) 消耗品である、 (3) 季節外だと入手困難。

 みなさん、このような長所と短所を考えてプラケを活用されています。その具体的な活用方法の代表的なものを挙げてみると・・・

(1) 少量の水換え
(2) 差し水
(3) 入れ過ぎた水を抜く
(4) 病魚の隔離
(5) 稚魚の隔離
(6) 繁殖の為の隔離
(7) ブラインを湧かす
(8) 生体の移動時に入れる
(9) 飼育
(10) 顔を洗う
 ・・・ まだまだ色々な場面で活用できるはずです。
 

2.プラケースの種類

 プラケースは、各社から色々な商品名で発売されていますが、その差は、フタの形状(のぞき窓の有無・のぞき窓の開閉の方法など)で顕著なだけで、本体の形状にはほとんど差がないです。

追加情報:最近、前面が凸型にせりだしているプラケースも増えてきました。02.07.15


容量とホームセンターでの価格:
SS=1.5リットル(145円)
S=3.5リットル(238円)
M=7.5リットル(450円)
L=13.6リットル(780円)
LL=22リットル(980円)

耐熱温度:
−20度〜75度
(商品によっては−10度〜60度)


SSとLLを重ねたところです。
(容量にずいぶん差があるのが分かります)

フタを重ねてみました。
(これは意味がない・・・(^。^))

 ところで、先日100円ショップでSSサイズのプラケが売られているのを見つけ、早速買って帰りました。使用感もまったく普通のと変わりないので、ちょっと安いこれはお勧めです。

 

3.魚を飼う場面でも活用してみる

 プラケを活用する具体的な方法としては、既に別稿で「ブラインシュリンプの簡単な湧かし方」として1つご紹介しましたが、上に挙げた通り、他にも色々あります。
 中でも、私が日頃、「もっともっとプラケが使われて良いはず」、と思っているのが、「魚を飼う」という場面です。

 卵生メダカの飼育に詳しい方はご存知だと思いますが、ある程度遊泳性が高い魚でも、少し小さめの容器で飼っていると、そのスペースに合わせた運動量に落ち着いてきます。また、濾過器のついていない飼育容器であっても、ある程度バクテリアが繁殖していて水草が入っていれば、アンモニアや亜硝酸も速やかに分解されるので、問題なく魚を飼育できます。
 夜店で買って来た金魚をプラケースで飼い続けた経験がある方、水が溜まっているだけで特に濾過器なんかついていない鉢や瓶でメダカが累代繁殖しているのを見たことがある方、そして、小さなアクリル容器だけで卵生メダカを飼育されている方々は、この点について、経験的に同意していただけると思います。
 「濾過器がついてなければ魚は飼えない」という迷信(?)は、もちろん、飼育の初期における多くの方の苦い失敗の経験から導き出されたところもあると思いますが、大部分は、「濾過器は飼育に有用だ」という情報を、自分で検証することなく、いい加減にコピーして垂れ流している人によって植え付けられたと思われます。

 ところで、実際にプラケースに水草を入れただけで魚が飼えるとして、みなさんなら、どのくらいの数が飼えると思われるでしょうか?
 例えば、Lサイズ(13.6リットル)に、アカヒレを飼う場面を想像してみて下さい。水草は、マツモを4本、ウィローモスを1つかみ入れるとします。

 答えは、その飼育者の技術にも左右されますが、この例ならば、60〜100匹は飼えます。
 いかがでしょう、想像通りでしょうか?「濾過器は必須」と洗脳されてしまっている方にとっては意外な数だったかもしれません。(この点については、また別稿で取り上げる予定です)

 一般的に言って、草食性の高い魚やエビほどたくさん飼える傾向にあるので、この答えをそのままネオンテトラやカーディナルテトラなどにあてはめることはできませんが、少なくともLサイズのプラケースで小型の魚を20匹ぐらいなら、余裕で飼えてしまうのは間違いありません。バクテリアの増減の仕方や扱い方、そのはたらきなどについて、基本的な知識を身に着けておられるなら、ぜひ挑戦して、「魚の飼育」の場面でも、プラケースを活用してみてください。

実際の飼育の場面
Mサイズ(7リットル)でグッピーの稚魚(約60匹)を飼育している様子です。マツモとアマゾンフロッグピットを入れ、北向きの窓辺に置いて光合成を促進しています。
Lサイズ(13.6リットル)で、エンドラーズ ライブベアラーを約100匹飼っているところです。
こちらは、LLサイズ(22リットル)で、小さな流木にくくりつけたウィローモスを2かたまり入れ(だから水が茶色い)、マツモとアマゾンフロッグピットも浮かしてあります。
始めはグッピーが100匹ぐらいでしたが、子供をどんどん産むので、今やいったいどれだけいるのか・・・
同じプラケースを正面から見たところです。

 

追加情報 02.07.15(提供:飛翔☆さん

 グッピー用としては、ニッソーのプラケースもポピュラーです。

 

サイズ・容量

価格の一例
PC-ミニS 幅156×奥116×高113  1L 200
PC-ミニ 幅207×奥132×高136  2L 228
PC-1 幅231×奥156×高151  3L 300
PC-2 幅299×奥192×高201  7L 580
PC-3 幅369×奥216×高249 12L 780

 


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