貧乏人の冬場の水槽保温法 00.12.17 


 

 今回は、冬場に水槽のヒーターにかかる電気代を「もったいない」と感じてしまう貧乏人、あるいは、ヨメはんに「あんた!そんなもんに、なんぼ電気代 使こうてんの!」と言われ続けて肩身が狭い思いをされている方限定でお役に立つ内容です。(お仲間! 頑張りましょう!)


 冬場の水槽の熱を逃がさないようにする方法は、今更わたしが説明するまでもないでしょうが、項目を挙げてみると、

   1.水槽のフタをぴっちりと隙間無く閉める
   2.外部フィルターを冷やさない
   3.水槽周りを保温材で囲む
   4.小さい水槽をまとめて、大きな水槽で飼う
   5.台所などの温かい部屋に置く

といったところです。

 では、これをもっと突っ込んで検討してみましょう。

1.水槽のフタをぴっちりと隙間無く閉める

 これについては、●水槽のフタについて考察する」 をご覧下さい。
 


2.外部フィルターを冷やさない

 特に、エーハイムなどの外部式密閉フィルターの水槽とフィルター本体とをむすぶホースからは、熱が大量に逃げています。ホースの中を水が流れて、水槽からどんどん暖かい水を運んでくるからです。

 対策は簡単です。ホームセンターで、水道管に巻く保温用スポンジが売られています。ピーっと剥離紙をめくってつければ終わりです。
 しかーし! 立派な「貧乏人」は、そんなもの、買うまでもありません。ヨメはんの買い物について行って、食器売り場で、食器包装用の薄いクッションシートをもらいましょう。買い物の前だと断られますが、買い物をした後で、買い物袋を、「ほら、こんなに買い物したんやぞ」とアピールしながら頼めば、きっともらえるはずです。生活必需品の買い物をしに行くついでにもらえば、0円也。

 帰って来たら、これをホースにぐるぐる巻きます。このとき、テープでとめますが、そのテープはぐるぐる巻かないようにしましょう。調子に乗ってぐるぐるやると、夏場に剥がせなくなって、熱が逃げなくて困ることになります(笑) 見映えよく、螺旋状にきれいに丁寧に巻きましょう。

 フィルター本体は、きれいなバスタオルで包むのがお勧めです。
 フィルター本体は、ギターの胴のように、ほんの少しですがモーター音と共鳴しています。バスタオルで巻けば、この音を抑える効果があります。

 

3.水槽周りを保温材で囲む

 市販品があります。風呂のフタのようなもので、水槽をぐるっと包むように立てて使います。

 しかーし! 「貧乏人」は違います。 もらってきた発泡スチロールの板で作ります。
 まず、八百屋か果物屋へ行って、発泡スチロールの箱のフタだけもらってきます。本体は切り落とすのがめんどうなので、お勧めしません。間違っても、魚屋でもらってきてはいけません。あとで臭くなって大変です。イワシが入ってた箱なんて、そりゃ、もう、臭いのなんのって・・・
 脱線しましたが、フタは大きいものをもらいましょう。リンゴやネギが入ってたものは大きいです。

 次に、水槽の貼りつけ面の形に合わせて、適当に削ります。水槽のフチにあたるところは薄く削って、ガラス面に密着するようにしましょう。この作業、ちょっと面倒ですが、ここをキッチリするかしないかで、保温効果がまったく違ってきます。

 さて、こうしてできあがった発泡スチロールの板ですが、問題は、「どうやってくっつけるか」です。背面と側面はガムテープで貼りつければOKですが、前面に貼りつけると中が見えません(^_^;)

 前面に関しては、うちでは次の2つの方法のどちらかを使っています。
 1.ポスターを傷つけずに、また壁に穴を空けずに留めることができる接着剤
 2.紐をつけて壁からぶら下げる

 1の接着剤というのは、粘着力のある粘土みたいなものや、ガムのようなもので、文房具売り場で手に入ります。これで、寝る前にガラス面に発泡スチロールの板を貼りつけて、朝はがせばOKです。何度でも貼ったり剥がしたりできます。

ガムのようなタイプのコクヨの「ひっつき虫」。200円也。
この200円を出すかどうかが、また問題ではあるけれど・・・。

 次に、2の方法は壁に釘かピンを刺して、ここに紐をかけて水槽の前面に発泡スチロール板を垂らすのですが、板と紐の接着位置に気をつけないと、板の下の方が持ち上がってしまって、隙間ができます。
 コツは、細い紐(ビニール紐を裂いて作るのがベスト)を使い、板の、ガラス面に接する方に、ホッチキスで紐の先を留め、テープを上から貼ります。こうすれば、発泡スチロールの板を垂らしたときに、板がガラス面に引っ付くようになります。

 

 

4.小さい水槽をまとめて、大きな水槽で飼う

 何本もの小さい水槽に分けて飼うより、大きな水槽にまとめて飼います。こうすれば、水の体積に対する表面積の割合が小さくなるので、熱の放散量が少なくて済み、電気代がうきます。

 「冬に移せるぐらいなら、もっと早く移してる!」 って?
 その通りでございますm(_ _)m
 それに、貧乏人には、保温のために大型水槽を買う余裕はないですね(^^ゞ 懐を保温してもらいたいぐらいです。ほんと。

 

5.台所などの温かい部屋に置く

 これは結構効果があります。ただし、その分、ヨメはんの陣地を侵略することになり、噴火の危険性も高まります。あくまでも「自己責任」でお願いします。

 



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