お金を使うか頭を使うか  00.12.02


 水草アクアリウムのスタイルを決める要素の1つは、間違い無く、「注ぎ込むお金の額」です。
 たとえば、一般的な60センチ水槽で、最も安く水草水槽を作るなら、5,000円程度で済みます。一方、ふんだんにお金を使えば、水槽だけで25万円、全部で50万円を軽く超えます。
 では、お金はかけるべきなのか、そうでないのか? 
 これは、簡単には答えの出ないところだと、私は思います。

○お金を十分にかけるスタイルだと・・・

・初心者でも失敗が少なくなる、したがって早々に挫折する人が減りアクアリストの裾野が広がる
・見た目の美しい器具を揃えられる
・色々な器具を扱うことを通じて知識を獲得できる、  などの利点があります。

一方で
・自然のはたらきを学びにくい
・自然に沿った維持の方法を身につけにくい
・水槽内に異変が起こったときに対応する能力が身につかない
・お金を十分にかけられる人でないと楽しめない趣味になる
・お金が続かなくて挫折する人が増える、       などの欠点も考えられます。

○お金をかけないスタイルだと・・・

・誰でも気軽に始められる
・アクアリストの裾野が広がる
・自然のはたらきを学び易い
・維持の技術を獲得し易い
・お金が続かなくてやめてしまう人が減る
・忙しいときに手を抜いても崩壊しない、    などのメリットが挙げられます。

他方、
・知識と技術の不足からうまくいかずに挫折する初心者が増える
・美しさのアピール度が低くなり、新規にはじめる人が減る
・頭を使って維持することになるのでそれが嫌な人には不向き、  などの欠点があるでしょう。

 

 

結論;「お金をかけるかどうか」という点に正解はない。
    お金をかけるスタイルにするかどうかは、上に挙げたような利点・欠点のうち、自分が「どの点を重視するか」で、決めるべし。

 



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