Crossocheilus siamensis

 

 幼魚の時からコケ取り用に入れておいた個体は、大きくなっても7センチぐらいにしかなりません。逆に、ディスカス水槽などでハンバーグの食べ残しを掃除させていると、10センチを超える大きさになることがあります。

 完全な成魚になると、体色は黄色がかってきて、元からの銀色と合わさって全身が「金色」っぽくなってきます。こうなると、動きにもやや貫禄がでてきてゴージャスな感じの魚として観賞にたえるようになります。(但し、叶姉妹ほどではない。)
 若いうちは落ちつきが無く、一ヶ所にじっとしてたかと思うと、次の瞬間、ダダダーッと激しく泳ぐので、見ていてせわしないです。

 コケ取り能力については、ヤマトヌマエビやオトシンクルスのような「職人的はたらき」は期待できません。葉っぱでも石でも流木でも、チョコチョコっと表面を舐めたら、すぐに次の場所に移ってしまいます。
 したがって、すでに生えてしまっているコケに対しては、ほとんどと言って良いぐらい無力です。あくまでも「予防的」な役割、それも「微小」な役割しか期待してはいけません。

 ただ、オトシンとは違って、水中に浮遊している餌でも、無理をすればキャッチして食べることができるので、残餌を回収するという仕事も少しは果たしてくれます。といっても、その残餌は糞に変わるわけですし、コリドラスを入れればすむことではあるのですが・・・。
 またその上、フライングフォックスは賢い魚なので、他の魚に餌を与えていると水面にまで餌を横取りしに来るようになります。そうなると、もうコケ取りの方は期待できません。

 そういうこともあって、こやつらの餌については「適当」で大丈夫です。ただし、コケを積極的に食べさせようとして餌の量を絞っている場合には、だんだん痩せてくることがあります。目で見て判断できますので、痩せてきたな、と思ったら普通の乾燥餌料を、この魚がいるあたりに落としてやるように心掛けると良いでしょう。

南国砂で飼育するとこんな色になります。
一方、「アクアソイル アフリカーナ」で飼育すると、こんな色になってきます。

・・しかし、「アフリカーナ」は、すごい色ですよね・・・(^_^;)

 

 この魚は、水草関係の本を読んでいると、よく「コケ取り用」として登場しますが、いざ実際に購入しようとすると、ショップで見つからないことがままあります。入荷時期が偏っていて、オトシンのようにいつもショップに在庫されている魚では無いです。どうしても欲しい、ということであれば、見つけたときにすぐに買っておきましょう。

 それと忘れてはいけない、この魚の特徴は、「すばしっこい」ことです。
 いったん水草水槽に導入して、「やっぱりこの魚は入れないでおこう」と思い直しても、「あとの祭り」です。なっかなか捕まらないです。網で追っかけ回して、追っかけ回して、追っかけたおしてやっと捕まえた時には、水槽内の水草レイアウトが見るも無残な姿になっているはずです。
 網を2本持って挟み撃ちにしようとしても、そう簡単にはいきません。網とガラスの間に空いた僅かな隙間から見事にすり抜けて逃げて行きます。そして、一度逃がすと、水槽の暗いところに隠れてしまって、なかなか前へ出てこなくなります。水槽から取り出すのが難しい魚NO.1と言っても良いと思います。

 ちなみに、体側のラインが幼魚の時から「銀」色ではなくて「金」色のやつは、「サイアミーズ フライングフォックス」ではなく、「フライングフォックス」で、別の種類とされています。但し、採取された地域による差も大きいです。一般にフライングフォックスとされている魚の方は、サイアミーズよりももう少し大きくなる魚で、15センチぐらいになります。また、コケ取り能力については、ほとんど期待しない方がよいでしょう。

01.07.30
02.02.17(画像入替)

 

==== 皆様から追加情報をいただきました。深謝。 ====

 

ちょうな : 「キツネ」 03.02.16

うちのキツネさんです。
でもコイツ、グッピーとグーラミィを押しのけてボスになってるんですよねえ。

 

N・O : 「ホンモノはどっち?」 03.02.12
「『サイアミーズ』はどっちなのか?」
我が家では、上のタイプのものが素晴らしい働きぶりを見せてくれるのですが・・・

RED : 03.02.12
よく見ると体側のラインが尾ビレの端まで抜けている・抜けていないという違いがありますね。

N・O : 03.02.12
ヒレの色にも注目。上のヤツは黒バンドの上の金バンドも無いですし、行動パターンとか体の造りからして違う感じです。

それから、良く見たら「魚の壷」(このページ)で紹介されてるのは「上のヤツ」のようですね。
んで、3番目の画像だけ、ここでいう「下のヤツ」のようにに見えます。

りんわんこ : 03.02.13
うちには下の画像と同じのがいます。
ずっとサイアミーズだと思ってたんですが、本当は「ガラ」だと聞かされました(^^;
某ショップで丸々と太った10pのガラを見てちょっと鬱なりました・・・

<注釈>・・というわけで、この画像↑と、このページの一番上から3番目の画像の個体(黒バンドの上に銀色のバンドがあって黒バンドがお鰭の前までしかないタイプ)は、「ガラ」と呼ばれるタイプのようです。ちなみに「ガラにも何種類かある」というお話しをショップの方から伺ったこともあります。つまり、色々な種類が「サイアミーズフライングフォックス」の名前で販売されているようですね。コケ取り能力については、現状、色々に意見が分かれております。うちでは両者の差は水槽ごとに異なるので、全体としては差は無いと思うのですが、「明らかに差がある」という意見も多く有力です。(すいらく)

 

ぎょぴ : 「ムギちゃんでえ〜す!」 03.03.05

うちの新入り「サイアミーズフライングフォックス」のムギちゃんです。(だんなにも、「ムギツクやん!」って言われたし〜。注:語尾上げ。)

ムギちゃんには、過酷な職場が待っているのです。
頑張れムギちゃん!負けるなムギちゃん!働けムギちゃん!ムギちゃんにはぎょぴ家の平和がかかっているのだ!

って、こっち見てないで働けよ!(で、これは、どっちのタイプのムギちゃんでしょ?働きもんの方かな?)

 

RED : 「うちのサイアミーズ」 03.02.12
 かなり大型に成長した個体です。色彩はモツゴちゅーかなんつうか
 地味そのものですね^^;
 モサモサの黒ヒゲが消えたんで、それなりに効果的なんじゃないかとは思います。
ただ、よく泳ぎ回っている水槽右側はキレイなのに、左側は黒ヒゲが放置されてい
るんですよね。縄張り以外は手を出さないみたいです。律儀なやつら・・ってそん
な義理人情はいらんぞ〜っ!

 

すいらく :
ちなみに、こちらがホンマもんの「ムギツク」。
肉食を好む雑食性の日本産淡水魚。

 


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