オトシンクルス ネグロ・・繁殖
Pseudotocinclus sp.
なぐさんから、オトシンネグロの繁殖活動の瞬間を捉えた貴重な画像・動画をお借りすることができたので、ここにその繁殖についてまとめてみました。(なぐさん、感謝です(-人-) ) 03.10.
1.繁殖行動
オトシンネグロのメスは産卵が近づくと腹が横にせり出してきます。したがって、見ればその産卵時期の接近を簡単に知ることができます。
このように腹が両横にせり出してきたら、いよいよ産卵です。(すいらく)
この5枚の画像と次の動画はなぐさんが貸して下さったネグロの繁殖行動の様子です。 産卵はふつう、メスがいるところにオスが寄ってくるところから始まります。右側から近づいてきている方がオスです。→←雄の体側に雌が頭をつけているところです。
この体勢はコリドラスの繁殖行動とよく似ていますね。 裏返しになったところ。 →コリドラスと同じなら、雌が雄の精子を吸い、体内で受精させていることになりますが、正確にはよく分かりません。詳しい方、いらっしゃったらどうか情報を下さいm(_ _)m こちらは動画。↓03.10.02
オトシンネグロの繁殖行動
2.稚魚の成長この卵の画像7枚もなぐさんからお借りしているものです。「」内はなぐさんのコメントです。上のペアの孫かひ孫にあたる卵だそうです。 03.05.17
「産卵から3日間の模様です。」
「無精卵と思われる卵は、産卵1〜2時間後にはすでに、孵化する卵とは明らかに違いました。」
3.繁殖のさせ方
・ 繁殖のためにはベアタンク飼育が色々なコントロールをし易いのでお勧めです。
・ 水槽のサイズは水質の安定を考えて最低でも30センチ水槽にしましょう。もちろんもっと大きければその方が良いです。
・ 濾過装置は、スポンジフィルターが使い易いです。これに元水槽のフィルターの濾材を絞って取った水を染み込ませておきます。
・ もちろんヒーターや温度計なども必要です。ヒーターは決して大き過ぎてはいけません。水温の変動が大きくなって失敗し易いからです。
・ 水は、ソイルを数センチ敷いたバケツに水を入れ、これをエアレーションして2日回したものを使います。ただし、換水は必要最小限に抑えます。お腹が明らかに大きくなった時に産卵の誘引として換水するのはOKです。
・ 照明は適当でOKですが、うちでは暗めの方が成績が良いです。弱めの光を長時間あてて、コケがつき易くするのも良いと思います。
・ PHは6.0前後を狙います。アピストの水作りをご存知の方には、アピストの水と同じイメージと言った方が伝わり易いでしょうか。
・ ネグロは、オス・メスそれぞれ2匹ずつ入れます。
・ 注意が必要なのは、「繁殖可能な時期は、みなが思っているよりも短い」ということです。買って来た個体なら、すぐに繁殖に用います。ここまで用意したら、あとは毎日きちんとタンパク質の多い餌をやるだけです。濾過が安定するまでは、「クロマフィッシュフード」の小さい粒のタイプや、植物性の餌としてプレコ用のタブレットをやります。そして、濾過が安定したら、赤虫やブラインシュリンプも与えます。ただし、ブラインは一時的にスポンジのエアーを止めないといけないので、めんどうです。
あとは、ガラスに卵が産みつけられるのを待って、親を元水槽に戻してやります。これで繁殖に成功したら、水槽の中はネグロだらけの「ネグロ天国」(なんじゃそりゃ)になりますので、必要な数だけ残してあとはショップに引き取ってもらいましょう。
60センチ水槽なら、2〜3匹いれば十分です。01.08.11
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