Nannostomus marginatus
ナノストムス マジナタス
(ナンノストムス マルギナトゥス)
(孵化後約3週間)マジナタスペンシルの稚魚を紹介しているページです。
マジナタスは、他のペンシルフィッシュと同様、わりと簡単に水槽内で殖やすことができます。繁殖用の水槽をわざわざ別に用意しないでも、その飼育水槽の中で殖やすことも可能です。底床に浮泥が十分に溜まっていて、かつ、水草が密植されている水槽だと、「勝手に湧いてきた」なんていうことも多いでしょう。
卵の大きさは、同サイズの他のカラシンとほとんど変わりません。水草の根元へ「ブリブリ」と産みつけられます。
孵化したばかりの稚魚には黒い線がついているだけですが、4週間を過ぎたあたりから尻尾に模様が現れてきます。
ここで注目すべきは、その「柄(ガラ)」です。成魚が金色に黒い線が3本入っているのに対して、小さいうちは黒色がまだらに配色されています。この柄は、エクエスの成魚の柄とそっくりです。
←孵化後3日ぐらい経過した稚魚です。水草水槽に卵が産まれると、このような稚魚がたくさん見られるようになります。しかしその多くが食われたりして消えていってしまいます。 左下に写っているは画鋲の針です。→
比べるとだいたいの大きさが分かっていただけるでしょうか。この頃の稚魚は、壁面に背中を向けてひっついています。腹側をつけて過ごすと思っている人がときどきいますが、そうではありません。稚魚は背中側を壁に向けます。
← 3週間経過した頃の稚魚。 左下に見えるのはボールペンです。→
このぐらいの大きさまで育てられれば、もうあまり心配は要りません。ほとんどの個体が生き残るはずです。←水槽によって差はありますが、だいたい2〜3週間過ぎたあたりから身体に色がつき始め、環境に合わせてその色を変化させるようになります。稚魚のうちは色素の分布密度が高いのか、成魚よりも色の変化が大きいように感じます。 黒っぽい底床に近い場所では稚魚も黒っぽいものが見つかります。→ ←明るい場所に移動する体色も明るい色になります。 底床の浮泥に紛れている微生物をついばんでいるところ。→
孵化後4週間から6週間ぐらい経つと、それまで水草の陰に隠れていた稚魚が水槽の真ん中へ泳ぎ出て来るようになります。 孵化後6週間ぐらいの個体。→
ペンシルの稚魚特有の模様がしっかり現れています。ペンシルの稚魚の模様はどの種類もだいたい同じで、他の種類のペンシルと間違えてしまうことがたびたびあります。←成魚はふっくらした体型のマジナタスですが、稚魚の口の形などはハリソニーやエクエスの成魚とそっくりです。
8週間ぐらい経過すると、3本の黒いラインがはっきりしてきます。しかし、マジナタス特有の赤いマークはまだ表れていません。→ 9週間ぐらいになると、背ビレや尻ビレに赤いマークが表れてきます。
遊泳域も成魚と同じになってきます。3ヶ月も経つと、ほとんど成魚と区別がつかなくなります。やや小ぶりなので、それでかろうじて区別できるぐらいでしょう。 02.02.17
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